日本では100人のうち2人が嫡出でない子
(婚姻関係がない親の元に出生した子)というデータがあります。たった2%です。(参照:政府統計の総合窓口e-Start)
確かに、私の身近な所で未婚の母になったという人はいませんでした。だから、経験者に相談するということもできず、心細かった思い出があります。
そこで今回は、中々聞く事のできない『未婚の母になった理由』について私の実体験をまとめてました。
具体的には
・妊娠が分かった時の思い
・未婚の母という道を選んだ理由
・今の気持ち
についてお話していきたいと思います。
今まさにどうしようか悩んでいる方の参考になれたら幸いです。数分で読める内容となっているので、気楽にご一読ください。
妊娠が分かった時の思い
子父とは結婚したいねとよく話をしていました。
だけど、両親への挨拶や指輪を買いに行くなど具体的なことがない中で束縛だけは強くなる一方…このままでいいのか悩み始めた頃に妊娠が発覚しました。
束縛というのは、
・休日に友達と会う約束をすると拗ねる
・男友達と話すのを嫌がる
・メールを返さずTwitterしてると怒る
などなどです。
正直、疲れていました。もう無理と思い、どうやって別れを切り出そうか考え始めたタイミングでの発覚は「ドラマかい!?」と自分自信に突っ込みを入れたくなるぐらいの衝撃でした。
病院へ行き、まもなくで3ヶ月と判明。
この時点で私は、
・産みたい
・でもあの人と結婚?
という気持ちを行ったり来たりしてました。
とりあえず「どうしよう」の気持ちが大きかったです。
そして病院へ行ったその足で、友人に会いに行きました。誰かに話を聞いてもらいたかった…それだけの理由でした。
彼女は急な訪問で赤ちゃんもいて大変だったのにも関わらず快く迎えてくれました。
そして事のてん末を話しました。
・妊娠したこと
・でも別れようと思ってたこと
・どうしたらいいか分からなくなってる と
すると彼女は真剣な顔で、
「のほちゃん、中絶も考えてるの?」
と質問してきました。
私はその時の彼女の顔を5年以上経った今でも忘れられません。
答えられずにいる私に、彼女は自分の子どものエコー写真を見せてくれました。
「これは5ヶ月頃、ここが頭なんだって~」
とか努めて明るくしてくれました。
そして、
「この頃は元気でいてくれたのにな…」
とポツリと彼女が言いました。
私も「うん」としか言えなかったです。
実は彼女は今目の前に赤ちゃんを出産する前に、死産となった赤ちゃんがいます。
「のほちゃんが決めることだけど、
元気な赤ちゃん産んでくれたら嬉しいな」
と彼女は少し涙ぐみながら話してくれました。
私は「とりあえず相手と話してみる」としか答えられなかったけど、この時点で私は「産もう」という方向で考え始めました。
今思えば、私はどうしようと悩んではいたけれど「出産する」のを誰かに後押しして欲しかったのかもしれません。
未婚の母という道を選んだ理由
簡単に言うと、理由は2つあります。
1つ目は、
無神経さと自分の事しか考えてない態度にとことん嫌気がさしたからです。
2つ目は、
相手が出産を望まなかったから。
報告は、取り急ぎ電話でしました。
その可能性があるとは前もって伝えていたから特別驚く様子もなく、淡々としてました。
・産んで欲しいとは思うよ
・でも今のタイミングじゃないんじゃない?
・できちゃった婚は仕事上世間体が悪い等々自分の事しか考えてない発言のオンパレード。
おまけに、
「俺の仕事休めないし、のほが育児するんだよ?仕事もしながらできるの?」
とワンオペ育児させる宣言もする始末。
あまりの対応、反応に開いた口が塞がらない状態になり、呆れと怒りとが混じった感情がふつふつと沸いてきました。
やっぱりこの人はダメだ…としか思えませんよね?
もうこの時点で、未婚で出産することについて調べ始めました。
ただ、その後も一応はやり取りしていました。産みたいの一点張りの私と、産んで欲しいけど現実は厳しいでしょ?と遠回しに中絶を選ばせようとする彼。平行線です。
そしてついにうちの親と会うことになりました。向こう側のご両親は来なかったです。
彼が言うには「大人なんだから自分達で決めたらいいと言ってるので」とのことでした。が、恐らく話していなかったのだと思います。
ちなみに、この頃の私は悪阻があり、
頭痛、倦怠感、吐き気がひどくイライラもしていました。
・子どもの為にも二人で頑張ることはできないのか
・二人とも仕事しながらの子育ては大変だから協力はする
とうちの親は話すものの、のらりくらりとした受け答え…しまいには、「もう暗くもなってきましたし、お忙しいですよね?帰られたらどうですか?」と追い出す始末。
その後は「しっかり考えよう。みんなが幸せになるように」などと言ってましたが、私の気持ちはもう1人で産む方向に傾いてました。
・子どもの為と思って結婚しても、いつかは我慢の限界が必ずくる
・両親揃っていたらそりゃ文句は言われないけど、絶対喧嘩ばかりになる。
・親が喧嘩ばかりなっても、子どもは幸せ?
・あなた(子ども)の為に、結婚したのと子どもに言わないという自信が私にはある?
・今回は見送くるとか、命を簡単に考える、その考え方に吐き気がする
・妊娠、出産がいつでもできると思ってる無神経さに腹が立つ
・産まれる前からワンオペ宣言?何様?
などなど考えると結婚したいとは思わなかった…。子どもには申し訳ないけれど…。
そんな気持ちを察せられないように彼とやり取りはしてました。が、ついに音信不通に。
彼の友達に連絡を取り探りを入れてもらい、「一人で産むらしいよ」「ちゃんと話し合ったよ」と嘘を並べられたことを知りました。そして、その時私もしっかりと決断しました。
この子は『私が育てる 私の子』と。
そもそも自分の子を産むのに、どうしてそんな最低男の許可が必要なのか…そう考えたら1人で産むことは悪いことではないと思えるようにもなりました。
後悔はしていない、未婚の母という道
未婚の母となって早いもので5年が経ちました。
寂しい思いはさせていない
とは言えないです。
まだ2歳ぐらいの頃には私のことを突然ママから「パパ」へと呼び方を変えたりもしました。父親がいる家族連れをじっーっと見つめる仕草をすることもありました。
その度に私も寂しい思いをさせていると心が苦しくなることもありました。
だけど、子どもは「ママ大好き」と言ってくれます。「パパは欲しいと思うときもあるけど、いらなーい」と言ってもくれてます。
それが正しいかは分からないけど、
私も子どもも“幸せ”だと思ってます。
少なくとも私は、未婚の母になったことを後悔することなく今まで過ごしてきました。子どもがいるだけで、本当に幸せです。これからもその幸せは続くことは間違えないです。
わたしは一人でも子どもを産んで本当に良かったと思っています。
私の体験談なんてどーでもいいお話ですが、周りに未婚の母がいなく、実際になっている人の話を聞くことって中々ないかと思います。
でも、妊娠中の不安な時、ましてやシングルで産むかもといった状況の時はどんな些細なことも気になったりするものです。
未婚で出産した人って、どんな理由があるんだろう?と疑問に思った方の参考になればと今回書いてみました。
未婚での出産=不倫?って発想もあると思いますが、こういった理由で未婚でも出産をすることを決めた人もいます。
人生は人それぞれ。決められたものは何もありません。
もし、かつての私のように迷っている人が今の気持ちに素直になって考えてみて欲しいと思ってます。
コメント
全文読ませて頂きました。
私の感想は、心の強い女性だと感じ敬服します。
私も同じ未婚の母です。子どもは1歳半になったばかりです。未婚の母になった理由に共通点があります… 陰ながら、今後の娘さんとの毎日を応援させていただきます☆お互い、可愛い子どもとの生活を楽しみましょうね!また、コメントします^ ^
のほこさんとよく似た状況で私もシンママの道を選んだのが30数年前です。
当時は珍しく、周囲から嫌なことを言われたりしましたが、
自分の生き方を後悔したことは一度もありません。
ラッキーなことに娘は、健康で病気も怪我もせずに育ちました。
性質も穏やかで子育ては楽しかったです。
学業成績も優秀で小学校入学から大学卒業までトップクラスにいましたので、
返済不要の奨学金で学費の負担も無し。
1歳になる前から毎晩、絵本の読み聞かせをしたお陰ですね。
3歳には自分で読んでいました。
「勉強しなさい」などと言ったことはなく、それどころか「目が悪くなるから本ばかり読まずに散歩でもしたら」とはよく言いました。
運動神経も発達していて、スキー、スケート、水泳、乗馬、ダートバイクを
一通りやりました。
英語が得意だったこともあり、大卒後は外資系に入社し社内結婚。
子供はいませんが夫婦仲良くコロナ以前は毎年冬にスキューバダイビングをしに
南の国を訪れていました。
海外旅行もこの10年、毎年行っています。
母の日のプレゼントには何度か私をアメリカやヨーロッパ旅行に連れて行ってくれました。
父親のことは「立派な人だったけれど、私の我が儘で別れた」と言い聞かせていました。
事実は正反対(笑)
そんな父親を捜して会いに行ったことがあります。
老後破産で惨めな暮らしをしていたそうです。
どんなに後悔したことでしょう(笑)(笑)
実の父の生活を見た娘は、何もかも理解したのか、以後私に対してとても優しく
接してくれるようになりました。
娘は順調に出世をして何年も前から年収3000万を超えています。
他にも投資で資産を増やしています。
子供の頃からお金の教育をしてきました。
娘の主人も同じくらいで数年後は早期リタイア出来るよう第二の人生設計をしています。
のほこさんも、時にはお辛い時があるかも知れませんが子供は育て方次第です。
お嬢さんと二人三脚で楽しくお暮し下さいね。
きっといつか、お嬢さんとはベストフレンドになれる日が来ますから。